2014年12月01日

第32号【4】 シャキヤさんの「ブリーフ・マインドフルネス」から

シャキヤさんの「ブリーフ・マインドフルネス」から

SOL仲間でソリューションフォーカス実践者の一人、英国ケンブリッジ在住のシャキヤ・クマラさんが定期発信しているメルマガ「ブリーフ・マインドフルネス」の記事をひとつご紹介します。

シャキヤ・クマラ氏
シャキヤ・クマラ氏
ソリューションフォーカスを活かした研修やコーチングで高い評価を得ている彼が 特に得意とするジャンルが「ブリーフ・マインドフルネス(Brief Mindfulness)」です。25年間に渡りマインドフルネスを実践し続けた体験に基づく彼の革新的なトレーニングは、現代社会において最も多忙な人達のストレスを軽減する助けとなり、人生をシンプルに楽しむ余裕をつくりだすノウハウが伝えられています。
(以下引用)

<自分が考えることを全部信じてはいけない>

マインドフルネスにはこのタイトルのようにちょっと極端に聞こえるかもしれないような考え方があります。確かに日常を振り返ってみると・・・

「人前で話す仕事なんてボクにはできるわけない」と思っていた私が、今は講師として人前に立つ仕事をしています。

「時間に余裕はたくさんある」と思っていたら、10分遅刻したなんてこともありますよね。

「彼女はどうせボクのことなんて嫌いになった」と思ってたのに、1日も経たないうちに とても好意的なメールを彼女が送ってきたなんてこともありました。

自分が本当にそう“思った”からと言って、その私達の思考は自動的に正しいわけではありません。役立つ可能性はさらに低い!あなたは今まで自分を批判するような思い、例えば「私ってバカ!」「救いようがない!」というような言葉を思い浮かべたことはありませんか?そのような言葉が浮かんでしまうこと自体は、しょうがありませんね。でも、それを信じることだけはしないようにしてください!もし信じたとしたら、その言葉はあなたをとんでもないところに導いてしまうでしょう。

その一方で、時には浮かんだ考えを信じたほうがいい場合もあります。「もっと睡眠が必要だ」というのは、私の場合もっと真剣に考えないといけないことです。

ここで大事なのは、視点と分別です。あなたの思考に対して一歩引いて距離を置き、「この考えは役に立つか?」とチェックすること。もしYESなら、それと共に居ればいいし、NOならやり過ごせばいいってことです。さあ、すぐに試してみましょう。ほら、次の考えがもう浮かんでますよ!

Best wishes,
Shakya

(以上引用)

これを読んでいて思い出したことがあります。瞑想を習った頃にこのような教えを知りました。「マインドに浮かぶことは意識の戯れに過ぎない。あなたはそれではない。ただそれを目撃していればいい。大いなる自己はその目撃しているあなただ。」些細なことに振り回される自分の感情や考えをこのように受け止めることは、シャキヤさんの書くように距離を置くことでもありました。

その時私の中にこんな絵が浮かんだのです。自分は駅のプラットフォームに立って電車がやってくるのを待っています。そこに「怒り」という電車がやって来てドアが開きましたが、私は見ているだけで乗り込まず、その電車が発車して遠くに行き去るのを見送りました。色々な名前の電車が次から次へとホームに入ってきますが、それに全部乗り込む必要は無いということが分かり、とても落ち着いた自分を手に入れたことを覚えています。

ソリューションフォーカスの考え方の筋道は、自然と湧いてくる考えとはまったく反対であることが多いです。自然と湧いてしまう否定的な考えはやり過ごして、解決志向な考えが湧いてくるのを上手に待ちたいものですね。

シャキヤ・クマラ氏の「BRIEF MINDFULNESS」のサイトはこちら
http://www.briefmindfulness.com/

これってSF by 青木るい子
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2014年04月01日

第24号【2-2】「『報連相』について考えてみよう!」BY 小林進一郎氏 レポート

SFコラボレーション・セミナー第四弾
レポーター:渡辺照子
「『報連相』について考えてみよう!」BY 小林進一郎氏
2014.3.1開催

J-SOL1&2で製造業の現場におけるSF活用事例を発表してくれた小林進一郎さんが大学院で、「職場における上司への報告・相談と その影響要因」という研究をなさいました。当日は、小林氏の報連相の実証研究結果をご紹介いただきつつ、ご参加の皆さんの“現場の声”が活発に語られ、時間が足りないほどの盛り上がりようでした!

みなさん、ご存知でしたか?
「報連相」は欧州や中国では、“できないヤツがするもの”との捉え方があるそうです。日本はその逆で、アマゾンでは実に1200冊もの実務書が売られていると。(「報連相」は、1982年に山種証券社長の山崎富治氏が社内キャンペーンではじめたのが起源だそうです。)

日本で生まれた報連相は、多くの研修や実務書があふれているにも関わらず、直接的な実証研究はほとんど行われていないのが実情だそうです。小林さんは、ご自身の職場で、管理職と業務担当者のパイプをより太くするためのSF実践をするうちに、整理をしてみたくなって、大学院での研究に足を踏み入れたとのこと。

小林さんの研究は、「報告・連絡・相談」の中の、個人的な考えが反映される、「報告」と「相談」に絞り込んで進められたとの説明の後、「報告・相談の目的」、「失敗・工夫とは何か?」「失敗・工夫の影響要因とは?」研究解説がなされていきました。

解説の中の私にとって興味深かった要点は、
  • 失敗を因子分析化すると、1.自己判断ミス 2.気づき不足 3.方法の誤り
  • 工夫を因子分析化すると、1.相手配慮 2.明確化 3.迅速化
  • 女性の方が男性より失敗しない(女性の方が、早く頻度高く報告・相談する)
  • 年代が上がるほど、気づき不足・方法の誤りは減るが、自己判断ミスは経験を積んでも単純には軽減されない。
ということでした。

ここで、セミナー中や参加後の、ご参加の皆さんの興味深いコメントをご紹介させて いただきますね。

  • 部下からすれば、つぶやいただけなのに、下に連絡したつもりになっている上司がいる。
  • 報連相=ビジネスコミュニケーション、報連相ができているから自分で動ける
  • 報連相は、社内のタテ・ヨコのコミュニケーションを密にし、会社を強くする
  • 30代くらいは、自分でできるんだというふうに思いがち、30代で頭を打たれるので、その後(失敗)しなくなる。⇔ 職責が上がると、上司が細かいことを言わず任せるので、自己判断のミスも起こりやすくなる。
  • 仕事を教えられない40代が出てきている。いろいろな環境要因あるかもね。
  • 人間関係に配慮しすぎて、報連相をうまくやれないことがある。
    (上司よりも自分の方が知識・経験が多い時、自分の立場や他部署との関連
     どれくらい配慮すればいいのかわからなくなる。上司が自分の報告を鵜呑みにしてしまうこともこわい。)
  • 報連相は、上司と部下双方向のもの。報連相しやすい環境をいかに作るかが大事。
  • 報連相は単純に、メリット感があればするし、デメリット感があればやらない。
    “メリットがある”という気持ちの経験が大事と思う。
  • 上司と部下、お互い別の認知の仕方をしているからこそ、想像力が大事。
  • 問題の報連相はあるが、うまくいったことへの報連相まではいけていない我が職場の現実。
  • 「お茶コーナー」での雑談の中で、解決が生まれた。場づくりが大事。
  • 本来、業務の目標があって、その上の報連相が大事。
  • 聞く側のスキルと、報告する側のスキルのバランスが大事。
    (上司は、自分の自慢話になっていないか・部下は、「困ってるんです・助けてください」と言えるか)
  • 小林さんの研究に関して聞けたことは、貴重な情報源。また、組織にいらっしゃる方々の発表も実際的で 理論、理屈のお勉強だけではなかなか出てこないものであった。報告、相談といえども、人との関わりによって行われるものである以上、パターンがあると同時に、その背景はすべてが独自の物語を持っているんだなと、新たな発見ができた。
  • 今日は、かなり緊張してしまったが、経験のあるみなさんが、聞いてくださったので、いろいろと話すことができた。
  • 懐かしい小林さんの声や、やさしい笑顔に癒された。 報連相について、自分の職場のことをイメージしながら色々と考えることができたのも良かった。

など、ここにはまだまだ書ききれないほどの、たくさんのコメントをいただきました。
私も、今回のセミナーに参加して、いろいろなことを考え感じました。組織においては報告・連絡しやすい風土づくりが大事だな、そして、報連相は、上司からとか部下からとかでなく、相互の協働・熟成度・想像力などが微妙に絡んでなされているので、その点の共通認識を深くして磨き合いができれば、報連相も組織そのものも、うまくいくなと思えました。それから、小林さんのビジネスパーソンとしての姿勢に、今まで以上に尊敬と憧れを抱きました。日々の役割仕事に留まらず、職場をよりよくするために組織に対し、SF実践を行い、実践に留まらず、それを研究する・働きながら大学院に通うことは、そうたやすいことではないと思うのです。小林さん、貴重なシェアを、本当にどうもありがとうございました。最後に、このレポートを、小林さんの言葉で締めくくらせていただきます。

「今日は貴重な場を、どうもありがとうございました。皆さんのご意見は今後に役立つと思います。修士を卒業して、博士までとりたいと思っています。学界に通っているけれど、現場感は少ないです。現場感のある今日の場に参加して、『報連相』という旧くて新しいものを今後も研究していきたいと思います。」

SFアカデミア 株式会社ソリューションフォーカス
posted by 株式会社ソリューションフォーカス at 18:18| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の記事

2013年12月01日

第20号【2】「スケーリングでSFゴルフを!」ワークショップ報告

SFコラボ・セミナー第一弾
「スケーリングでSFゴルフを!」ワークショップ報告
by 青木安輝
朝ミーティング
グリーン

秋晴れで絶好のゴルフ日和の11月23日、初めての実験的試みであるSFゴルフワークショップが開催されました。8人の参加者が2組のパーティーに分かれ、前半のスケーリングゴルフ、後半の通常ゴルフを楽しみました。

スケーリングカード
スケーリングゴルフは、何打で球をカップインさせたかといういわゆるスコアはつけずに、用意されたスケーリングシートに、自分が望むプレーをするためのポイントを書き込み、球を打つ毎にその実行度をスケーリングするものです。
ゴルフのラウンドは最低4時間以上かかるのに、実際ボールを打つ時間は合計数分です。つまり残りの時間は歩いたり、話したり、考えて戦略を練ったりする時間です。その時間の中で自分の内側および同伴競技者との間で、プロブレムトークをするかソリューショントークをするかが、結果の良し悪しを左右するもっとも大きな要因であることは疑いようがありません。

練習や素振りの段階ではわかっていることが、ボールにアドレスすると「ここでミスをするとダブルボギーになってしまう・・・」という恐れや、「このショットをカップ近くに寄せることができればバーディーが獲れるかも・・・」という欲望にとって代わられて、硬さや力みを生み、ミスにつながります。スコアをつけずに重要ポイントのスケーリングをすることによって、結果ではなくプロセスに焦点をあてる度合いが高まります。そして、ショットが成功するためにもっとも大事だと自分が思っていることに集中した結果は・・・当然良くなることが期待されますが(笑)、さて参加された皆さんは、どんな体験をしたのか、ご紹介しましょう。

<その後のゴルフが良くなったというKさん>
木陰
先日のゴルフコンペの結果をご報告します。立川国際カントリー倶楽部奥多摩コースで、何と参加者150名のコンペで6位(48−42の90)に入賞しました!!前半は最終ホールまで3オーバーで30台が見えて力が入りまして、OBを叩き次回に持ち越しとなりました。SFゴルフの効果なのかスイング前の気持ちの整理なのか、最近苦手のショートでベタピンのバーディでニアピン賞まで頂きました。おまけにパターまで絶好調でした!まだ今年もゴルフの予定が数回ありますのでSFゴルフを意識してチャレンジして見ます。
<様々な気づきを整理してくれたIさん>
1:スケーリングゴルフを実践すると、一打一打に こだわってプレーできる。
2:スケーリングゴルフを実践すると、プレー後に 一打一打を思い出すことができる。

この2点が私にとっては 大きな気付きになりました。特に午前中のワークを通じて、ティーショットからカップインまで一打ごとの積み重ねがゴルフであること。

ライの良し悪し(外部要因)はあっても、それよりも自分の在り方(内部要因)でスケーリングは変わること。だからこそ、ゴルフは自分次第で挽回可能なスポーツであること。(私はBounce Back という言葉が好きです。)

ショット
1ホールの各ショットのスケーリングが高ポイントならば、そのホールのスコアは良いこと。これは「当たり前」と言われますが、このことをスケーリングプレーを通じて再認識できたことに 大きな意義があると思います。何が起きても 慌てず落ち着いて、クラブごとのスケーリングポイントを思い出して 心と体が同調すれば、きっと良いスコアがでると思う。SFゴルフ Part2 をお待ちしています。
<SFコミュニケーションとの関連について洞察したTさん>
パット
気づいたことについて書かせていただきます。それはゴルフって、一打打つために“とてもたくさんのことを考えている”ということです。これって多分、クライアントさんにも通じますよね。その場で、そのショットを打とうとしている人がその場の状況と対応策を一番よく知っています。そんな人に周りからもし支援するとしたら何が言えるのか・・・そんなことを考えました。
ゴルフもスコアフォーカス(結果)のSFだけでなく、ショットフォーカス(過程)のSFでもプレーが楽しくなることにも気が付きました。こんな機会を得られたことでゴルフの楽しみも倍返しです。ありがとうございました。
<社員にキスしたくなった(!?)Bさん>
ああいったやり方でゴルフするのは初めてだったのでとても楽しかったです。もともとアスリート志向ではなかったので強烈に上手くなろうとは思ってませんでしたが、新たなゴルフの一面が知れて私のゴルフ熱が燃え上がりそうな予感です。
さて参加してみての感想ですが、ロングアイアンが苦手ではなかった事やアプローチでミスする時は連続する、ドライバーのミスの後はウッドでもミスするというネガティブサイクルな法則などスコアに直結する事をいくつか発見しました。
しかし、一番思ったのは意外と自分と同伴者のスコアの差にこだわっていた事、スコアカードから顔をあげて周りの景色や同伴者に目を向ければもっと楽しめるのだなぁと思いました。会社でも書類やパソコンにキスしそうなほど見つめて得られることよりも、社員やお客様の顔にキスした方がよっぽど良いなぁ。
あと、ゴルフはパーがあるスポーツ。その意味はどこかでミスをしても取り返せる。ひどいミスショットで一打増やしてしまってもロングパットが入っちゃえば帳消し。自分の得意分野で頑張って不得意なところは大怪我しなければ良し。対戦相手が居ないので弱点を突かれて負ける事がないという事は、そんなプレイを暗に示唆しているような気がしました。
そんなふうに考えてみたら、もっと楽しめる気がしてきました。木曜日にコンペがあるので、その後の実践での感想もお伝えしたいと思います。

SFゴルフワークショップは、ゴルフの上達を直接目指すものではなく、意識の焦点(フォーカス)を望むこと(ソリューション)に向けやすくする仕掛けです。結果として、スコアがよくなった人もいますが、それ以上に、今まで気づいてなかった自分に気づく、新しい自分のスタイルを創っていく、そんな楽しみを好きなスポーツを通じて味わうってところがポイントです。第二回はいつにしようか考えています。次は参加したいという方は、是非コメント欄にメッセージをお願いします。開催時期が早まるはずです♪

株式会社ソリューションフォーカス
posted by 株式会社ソリューションフォーカス at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の記事