2014年02月01日

第22号【6】「そのままやっちゃん」から

そのままやっちゃんから
「『人生企画書』と『自分ブランディング』で未来づくりをしよう!」
セミナーレポート

今号の「『そのままやっちゃん』から」は先月開催されたSFコラボレーション・セミナーの報告記事を兼ねています。

コラボレーション(協働)というのはSFの最重要キーワードの一つと言えます。SF自体の発祥がスティーブとインスーを中心としたチームのコラボレーションでした。ワンウェイミラー越しにお互いの会話セッションを観察して、自由で活発な意見交換をする中でSFAが生まれました。特定の個人一人だけでつくったものではありません。SOL Worldの企画運営も色々な人が協働してチームを組んですすめています。まさに“Action is in the interaction.” 相互作用の中でものごとを動かしていくエネルギーが生まれます。SFアカデミア・クリードの三原則「認め合い、学び合い、応援し合う」は、人と人の間でSFコミュニケーションが交わされれば、1+1>2を成立させる有益なコラボレーションが生まれるという確信に基づいて掲げられています。

セミナー集合写真

ブログ本文
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■2014年01月26日(日)  SFコラボレーションセミナーwith 今野さん、良さん♪

「人生企画書」と「自分ブランディング」で自分の未来づくりをしよう、っていうテーマのワークショップを主催。20代から60代の様々な年齢層の方にご参加いただけたが、多かったのは40代後半から50代。実はこのワークショップ、自分は主催者ながら講師ではないので、参加者としてそこにいることを楽しみにしていたもの。55歳になって、ある意味いろいろなバランスが取れてきたところで、さてこれから5年、10年は何にエネルギーを集中する?きっとあるであろう20年後はどうしていたい?多分あると思う30年後は?あるかどうかまったくわからない40年後は?・・・そんなことをしっかり考えてみたくなっていたから(笑)。

今野さんの「人生企画書」を書いていて面白いと思ったことは、目指すところに向けて今どこにいるってスケーリングした時に、結構低い数字に○したことをイヤな感じがしなかったこと。ああ、自分は今以上に大きなことをしたいと思っているんだあっていう事実をうけとれるような気がした。

島田さんの「自分ブランディング」でとても印象的に残ったことは、もっと意図的に自分から発信されるものを選んでもいいのではないかということ。そのためには自分が発信したいことは何なのかを意識できることが必要だ。それには対話が必要だ。残念ながら今回は短い時間のワークショップだったので、十分な対話の時間を持っていただけたかどうかはちょっと心もとないが、人間が持っている「自分を価値ある存在と思いたい」という欲望を充たしてあげる手助けができるのは、やはりまず自分なんだと思えた。

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以上ブログ本文

では、ここからはセミナー報告:

<オリエンテーション>
オリエンテーション
9時30分予定通りに開始して、まず「お気に入りのモノ」紹介のアイスブレークをした。皆さんノリがよくて、すぐに楽しい雰囲気に。次にSFの予備知識がまったくないという皆さんのために、僕からごく簡単にSFとは何かのレクチャー。そして3人組になり、一人が「今日期待していること」というテーマで話すことに対して2人がリソースゴシップをするのを3回やった。これを全部で30分に収めるのはちょっと苦労した。だけど、自分もやってみて、リソースゴシップは極短時間だったのに、とても効果ありなのに驚いた。
<「人生企画書」ワークショップ>
そしていよいよ今野誠一さん(株式会社マングローブ)の「人生企画書」ワークショップが始まった。SFを取り入れた”Good & More”コンセプトで知られる組織変革コンサルタントの今野さんは色々と波乱万丈な体験をしてきた。そして人生最大とも言える転機を迎えた時に人生企画書を書くことがその後の指針となり、大いに役に立ったという体験をした。今回はその人生企画書をさらにバージョンアップして、あらかじめ自分の人生企画を書きこんだものをサンプルとして配布してくださった。そして持前のエネルギッシュな語り口で、そこに何が書かれているのかを伝えてくれた。「よーし、オレも書くぞ!」とテンションが上がった。
人生企画書

まず左半分はGood、つまりこれまでにあった人生体験の中でリソースとなっている部分に焦点をあてるために書く。「今までの人生」の好不調のグラフは単純な仕掛けなんだけど、今までいろいろなことがあったなあと感慨深い。面白いのは、山(好調のピーク)がリソースとなっているだけでなく、谷(不調の底)も過ぎてみれば、あそこでよく踏ん張れたなあと、そこで発揮された自分のレジリエントな力に誇りを感じる。グループでシェアした時に、ある方の線は幼少の頃から思春期までずっとこの線が低かった。ある事情があったそうだが、その後グンと上向きになっていた。その間の説明を聞いて衝撃的な感銘を受けた。

今野氏 人生企画書ワークショップ

次に「ターニングポイント」は何だったか、そこで誰にお世話になったか、そしてそこで得たものは何だったのかを振り返る欄を書こうとした。しかし、思い返すほどに色々な人が出てきて、感慨に耽って筆をすすめることができなかった。「縁」という言葉の意味深さを本当に感じた。今野さんが人生企画書のフルバージョンセミナーをやる時には泊まり込みの合宿でやるとのことなので、このあたりはじっくり後で書いてみたいと思った。

そして「積み重ねてきたもの」の欄は、知識、スキル、人脈、経験、資産、健康の項目にわかれている。人脈の欄を書くのが楽しかった。今まで関わりのあった人たち、グループ等をあげていってみると、けっこう色々なことに関わったなあと思った。

さて、いよいよここからは右半分のMore、つまりここから先の人生で何を創りだしていきたいのかを書きいれていく。「人生の目的」の欄、今野さんはEnergizer(エネジャイザー)と入っていて、まさしくその通りにエネルギッシュに8つの顔を持つ男として生きている様子が語られた。僕は自分の名前「安輝」を入れてみた。安らかで輝いている人。自分の性格にぴったり合っていると思える。ハイテンションで特別な人であるよりは、安らかに普通のことの良さを味わえる人でいたい。息を楽にして、目の前の人と目の前のことを楽しむことができることで、そこに確かな命の輝きを感じられる。そんな人でいたい。この1枚の企画書の中でここが一番しっくりきたところだった。

「理想像」は具体的に何をしているという様子よりは、良寛和尚みたいな人物イメージを浮かべるにとどまった。

次に人生の目的と理想像の「スケーリングとGood & More」。ここを書くときに僕にとっては面白い体験があった。3という感じがしたので、実際3に○をつけてみた。で、それでイヤな感じがしなかった!恥ずかしいとか、今の時点で3くらいじゃ、もう高いポイントのところまではいけないと思ってしまうかなと身構えたんだけど、実際そういうイヤな感じはしなくて、3から10に向かってまだまだ進めるという感覚を感じられた。55歳という年齢を考えれば、これから発展というよりはむしろ守りに入っていくような年齢かもしれないし、色々なことを心配し始めると、男の更年期かなとか思ってしまうこともある僕だけど、“力まずに”今はまだまだ3くらいだけどこれから10に向かうぞと思えたことが良かった。そして、そのスケールを上っていくために重要なことを3項目にわけ、それぞれまたスケーリングする。このマルチスケーリングは、今野さんが「SFワークどっぷりの日」に参加した時に知って、以来役に立っているそうだ。

最後右下の「これからの人生」欄には、人生終了予定日と時間消費率をグラフ化するところがある。僕の場合63%。つまり3分の2くらい。これが残り5%くらいになったらどんな気持ちになるのかなあ・・・おっとっと、これは終活セミナーじゃなかった(笑)。

そして残りの時間を3つに分けて名前をつけたり、その中で目指すことや実現したいことを書く。「理想像に近づくための習慣」は今回は時間がないので、記入はしなかった。

時間は予定より20分増やしたけど、すべての項目について十分に考えて書くのには足りなかった。だけど、今回は人生企画書のガイドラインを教えてもらったので、後からしっかり一つひとつの項目を記入してみたい。

<「自分ブランド」をつくるワークショップ>
昼食後は、一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会マスタートレーナーの資格も持つ島田良さん(株式会社りんごの木 代表取締役)の「自分ブランド」をつくるワークショップ。今回は主催者として今野さんと島田さんにささやかなサプライズをご用意した。受講者の皆さんにお二人のご紹介をする時に、ご本人には内緒でお二人の会社の社員の皆さんにうかがっておいた「社長さんの素敵なところ」を紹介させてもらった。

セミナー3日前に電話で島田さんの部下の方に電話して事情を話し「社長さんを驚かせてあげたいんですよ」と伝えると、「それは面白そうですね!」と楽しそうに応えてくださった。そして僕がびっくりさせられたのは、その方がすぐにLINEで社内アンケートを取って、それをまとめたものが翌日にはこちらに届いたこと!「りんごの木」の社内の雰囲気は、島田さんがJ-SOL3で発表してくれた新店舗オープンに向けた合宿などの様子から、社員の方が活き活きと楽しそうに働いている印象を持っていたが、この件を通じてもそのことが窺えた。島田さんには想定外のコメントもあったのか、「今のを見させてもらってちょっと頭の中が真っ白です」と心地よくうろたえている様子がほのぼのとしていたなあ。

自分ブランドをつくるワークショップ 島田良氏

物静かで温厚な雰囲気の島田さんだが、ワークショップ冒頭できっぱりと「私のセミナーでは一つ皆さんに絶対守って欲しい鉄の掟があります!」とおっしゃった。何だろうとすごく興味が湧いた。「これから配るテキストは、私がめくってくださいと言うまで絶対にめくらないでください」と、重々しい口調で指示された。なるほど〜。たしかに、自分も受ける側の時はよくそれやるけど、勝手に先読みして色々考え始めてしまい、先生の話を聞くのがおろそかになる時もある。ピシっと禁止事項を言うのもいい緊張感をつくるなあと思った。

自分ブランドをつくるワークショップのテキスト

午前中の人生企画書でやったことを受けて、自分がこれから実現したい未来を創り出していくためには、自分のことを人に「知って欲しいように知ってもらう」ための発信内容と技術が必要ですねと、前半の成果と午後のワークをブリッジするトークから始まった。

次に「ブランド」という言葉に対してどのような先入観を持っているかを書きだした。で、「はい、ページをめくってえ」と言われて、めくると正式な定義が書いてある。ブランドは高級品のことだとイメージしがちだが、特定の商品やサービスに対して「ああ、あれね」と識別できればブランドと言うらしい。だからブランドにもプラスとマイナスがある。プラスのブランドなら欲しくなるし、マイナスなら欲しくないという反応が起こる。プラスのブランドとして認識されるためには、どのようなイメージを引き起こしたいのか、そのためにはどういう表現をすれば良いのかを考えることになる。どういう表現をしたいかは、結局「自分ブランド」の核が何なのかについて考え抜く必要がある。

「自分ブランド」の核とは、自分が持っているものと自分を選んで欲しい人が欲しいと思っているものが重なっている部分で、なおかつ競争相手が持っていないもの。それを言語化した後で、自分を「〜の専門家」として紹介するための文章を考えてみる。と、ここまで書いてきて、字面だけ見たんじゃわかりにくいなあと思う。ワークショップの中では島田さんはとてもシンプルな絵や図を使って、わかりやすく伝えてくれた。それは、島田さんが「ブランディングについてわかりやすく伝える専門家」としての自分ブランディングをする中で、受け手にどのようなイメージや印象が喚起されるかをしっかり考え抜いてきたからだろうと思う。

自分は何の専門家かを伝えるワークの中で、自分が発した言葉で聞き手の反応がポジティブで自分でも気に入った表現がある。「一人一ブランドのチームづくりをサポートします」と言った瞬間、何だかいい感じがした。多様性の活用はSFコミュニケーションの重要な特長だけど、チームが一丸となれるのは皆が同じになる時ではなく、皆がそれぞれ自分らしさを発揮することを認め合い、学び合い、応援し合える時だ。コミュニケーションがよくとれている職場にうかがうと、一人一ブランドという雰囲気を感じる。

このワークショップを通じて自分に関して一つ発見したのは、僕が今自分という時にはSFの仕事と一体化してしまっているってこと。それのいい面も悪い面もあるかもしれないが、ちょっと不思議な感じだった。自分がSFの仕事を人生の中でどう位置づけるかってワークをするつもりだったけど、SFと離れたところにいる自分の感覚はなかった。だから「自分ブランディング」と「SFブランディング」はほぼ一緒くたになっている。

午後のセッションを通じて自分がこれからした方がいいなと思えたことは、意図した表現を増やすってこと。そのためには、当たり前だが何を意図するのかをシャープにする必要がある。

<まとめの時間>
最後の40分間は、2つのワークショップを通じて、気づいたこと、役にたったこと、これからさらに深めたいこと、実行したいこと等を参加者同士で話す時間をたっぷり取った。

参加者の皆さんお一人お一人が、今までの生きてきた時間の重みやありがたみを確認して、望む未来へ自分の人生をどのようにつないでいくかを構想し、充実した時間を過ごす場を提供できたであろうことをうれしく思います。そして、今野誠一さん、島田良さんがこの日のためにそれぞれの分野の専門家として周到な準備をしてくださって、エネルギー全開で講師をしてくださったことに心より感謝申し上げます。

株式会社ソリューションフォーカス ブログそのままやっちゃん by 青木安輝
posted by 株式会社ソリューションフォーカス at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「そのままやっちゃん」から
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