2015年06月01日

第38号【2-B】 SFアート・ラボ第五弾レポート

SFアカデミア SFアカデミアは「SFコミュニケーション」に関する
学習と実践を促す学び合いの場です。
SFアート・ラボ第五弾レポート
「わもんコーチング 〜質問しないコーチング〜」
by高橋武子氏

ずっと気になっていた「わもんコーチング〜質問しないコーチング〜」ですが、実際に高橋さんから、お話を聞きワークで体験してみると、如何に普段「左脳」をフル回転して、元々人間(動物?)が持っている五感の一つ「音を聞く」という事を脇に置いていたかを、実感する時間でもありました。
最初は「?」が沢山になっていた参加者も、「聞く」ことに集中してワークをしてみる事で、「!」という気付きが起きた参加者の方も多くいた3時間でした。そして、質問の多さに参加者の方々の「学びたい!」という高い意欲には、驚かされました。その質問によって、高橋さんも参加者も、より学び合う場となったように思います。

高橋武子氏
SFアート・ラボ第五弾プログラム
【第一部】わもんコーチングって?
【第二部】ワーク:集中して「聞く」為の練習
【第三部】ワーク:わもんコーチング
【第一部】わもんコーチングって?

まず、最初に高橋さんの「聞き方の違い」のデモからスタートしました。
よくあるスタイルの“質問するコーチング”とわもんコーチングの“質問しないコーチング”を一人の参加者に行い、それを参加者で観察しました。
コーチングスクールで教え・資格審査をしている時に「良い質問が出来るようになりたい」という事を耳にするそうです。そして、「良い答えが引き出せた」と思っているのは、コーチの満足でしかなく、クライアントによっては、その質問が「辛い」と感じてしまう事も多いそうです(確かに!)
長年コーチとしてクライアントの方に接し、コーチングスクールで教え、資格の審査などにも携わってきた高橋さんが、何故「わもん」を学び、独自に「わもんコーチング」に発展させたかという経緯も、そこからスタートしたそうです。

「わもん」の聞き方の最大の特徴は「言葉」ではなく「音」を聞く事。そして、習得する事は「やり方」ではなく、相手を信じきる「あり方」。
‹聞き方の違い›

*通常の聞き方
  position to position 耳→脳→判断→伝える ⇒ 理解
*コーチングの聞き方
  heart to heart 耳→心 ⇒ 共感 共鳴
*わもんの聞き方
  core to core 耳→相手の中(重心に入る) ⇒ 共振
この相手の中に入っていく為に必要な事が「離我」で、一旦自分から離れて、“聞きに行く”という表現が面白いと思いました。
「わもんコーチング」は、聞き方をベースにフィードバックを主体としたコーチングで、相手が言った言葉そのものではなく、その時の音に対してフィードバックをし、クライアントが一歩前進していく為の支援をするというユニークなコーチングです。
例えば、
「その音、すごく良いからもっと聞かせて」
「今の音、ちょっと高くなったみたいだけど」・・・etc
音=声の大小・音圧・強弱・明暗・高低・テンポ・間・リズム・ブレス・語尾などの変化を感じ取り相手に伝えていきます。伝えても相手にとっては特に必要な事でなければスルーする事もあるし、何か重要なメッセージと感じたら、自分で深いところに自問自答していく様です。私は、「スルーしても良い」というところが、相手を信じきるという事なのかな?と思いました。
高橋武子氏 高橋武子氏
【第二部】シャドーウィング:集中して「聞きに行く」為の練習
「音」を“聞きに行く”には、集中力が重要になっていくという事で、早速練習をしました。
通訳の方が使う「シャドーウィング」という話し手の言葉だけでなく想いや音も伝えていく為のトレーニングの一つです。
«ワーク1»全員で
1回目:高橋さんが話す事を、その人に成りきって出来るだけ同時に話す。
2回目:音の強弱やブレス・高さも意識しながら、同じ様に話す
3回目:音を出さないで、相手の話を話す(サイレントシャドーウィング)
4回目:高橋さんの歌をハミングでシャドーウィング
«ワーク2»二人一組
話し手:悩み事をハミングで話す ⇔ 聞き手:ハミングかサイレントで聞く
このワークは、人によって最初は視覚によるメッセージが優先してしまい、「音」を聞く事が難しいと感じた方もいましたが、敢えて相手を見ない事で、「音が聞こえた」と言っておられました。私が感じたのは、雑念がよぎると、言葉や視覚に意識を奪われていまい、音の変化を聞き逃してしまうように思いました。
沢山の質問が出ましたので、一部を紹介します。
Q) どういう音を返していけば良いのか、そのポイントは?
A) フィードバックは、元々大砲の的を修正する為のもの。より的確に短く伝える
(例)「今何か変わったよ」⇒「今少し高くなったよ」
Q) この場合の的は?
A) その人が輝いている状態に向かって、それを信じて聞いていく。良い変化にフォーカスする
Q) 良い音というのは主観でOK?
A) 主観でOK
Q) 「〜〜だと思ったのですが、どうですか?」という聞き方は?
A) それはあまりしない方がよいかも。聞いていくうちに違う方向にいってしまう事もある。フィードバックを意識し過ぎると相手に入っていけません。
Q) 話しの途中でも感じた瞬間に伝えていい?それとも一区切りついてから?
A) その瞬間に伝え方が良い。どんどん話が先に進んでしまうので。
【第三部】わもんコーチング:音をフィードバックする練習
«ワーク3»二人一組
話し手: やりたいと思っている事or思っているけど、まだやっていないこと
聞き手: 音の変化をフィードバックする
ここまでくると、「音」に集中する事で聞こえてくるという体験を、全員の方がされていました。
コーチングや面談だけでなく、日常の中の会話でも使えるし使っていきたいという感想も、ありました。又、自分自身が発する音に意識をする事で、自分をコントロールしていく事にも繋がり、よりよい人間関係が構築出来るところは、SFとの親和性だと思います。
他にもSFとの親和性は、いくつか見つける事が出来ました。
フューチャーパーフェクトを見つけて、それを信じて聞く
輝いている部分にフォーカスすること
輝いている音をあと一歩進めるには?
「SFコーチング」と「わもんコーチング」の両刀使いになったら、凄い事になるかも!
ワークの様子 ワークの様子
SFアカデミア by 藤沢さつき
posted by 株式会社ソリューションフォーカス at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | SFアカデミア便り
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