2017年03月05日

「OKメッセージ」=「相手に関心を持って丁寧に対応する」という生き方

春のスペシャルワークショップ(3月4日開催)参加体験記  by 青木安輝
「OKメッセージ → “相手に関心を持って丁寧に対応する”」
- 定年退職後 編 - 言わない決意/言わない勇気
by 田近徹太郎さん

今日は啓蟄。土ごもりの虫も動き出すくらい春らしくなる日。
僕の住んでいる八王子(東京都)は、まさに外に出て体を伸ばしたくなるようなポカポカ陽気の日曜日です。

昨日開催された春のスペシャルワークショップは、そんな春の暖かさを感じさせてくれる田近徹太郎さんがご登壇されました。ここに記すのは参加した私の個人的感想です。感銘を受けたことが沢山あって、長〜い感想文になりますが、良かったら読んでください。

まず冒頭の自己紹介で感慨深かったのは、2008年の第一回日本ソリューションフォーカス活用事例共有大会(J-SOL1)に参加された外資系製造業の管理職の男性が、そこで心に響く何かを感じ、それ以来10年近い年月の間、SFを会社を良くするために活用したり、「OKメッセージ」とは何なのかを様々な人間関係の中で探究し続けてこられたという事実でした。

その結果として、自分の生き方の中に自然にSFが溶け込んで、SF用語を使わず自分の言葉で語るSFになっていることで、SFを学んだことがない人にとってもスッと入ってくる人生の語りになっていたのが素敵でした!
今までにSFのセミナーや大会に参加された方々の中に、こんな風にSFを見事に自分の個性にブレンドした"SF inside"な方がいるのだと思うと、「SFアカデミア」主宰者として大変勇気づけられました!

日常接する身近で大切な人たちとの間で生じる心の中の葛藤、そこから始まる自己探求、様々な葛藤解決の試み、その失敗と成功。それらを静かで柔らかな口調で語る田近さんの姿は、大人の男性としてお手本にしたいと思うくらい、誇張もごまかしも無用な卑下も力みもない自然体に見えました。

ここまでが前置きです・・・長いですね(笑)。
ここから先は独り言調にさせていただきます。

いやあ、なんつっても感銘を受けたのは、自分も周りの人も無理やり変えようとしないことを徹底しているところ。でも最初は「ダメなところを見つける」→「変えようとする」のパターンでお互いに不快な思いをするところからスタートしてるんだよね。

退職して毎日長い時間を一緒に過ごすことになった家族に対しては、それまで一緒にいないから気にしないですんだことに対して違和感や不満を感じることが多くなる。で、最初は(できるだけ)やさしい言葉で指摘して、論理的な説明も加えて相手を変えようと試みる。そして相手が行動を変える努力をしてくれるんだけど、本来の輝きを失っていくし、お互いの間がなんとなくぎこちなくなっていくっていうデメリットが気になり始める。

そこから先の田近さんの自己探求プロセスがとっても興味深かった。

これからずっとこの不快な感覚をお互いに味わうのはゴメンだと思った田近さんは「やっぱりSFでいこう」と思った。まず悪いところの指摘をやめる。そして欠点と見えていたところは、まさに相手の個性を形成している重要部分で、何らかの役に立っているのではないだろうかという視点でとらえ直した。

「『片づけができない』のは欠点と思ってきたけど、『大らかさ』の現れ。神経質な自分が落ち込んだときには、それによく救われたよなぁ。」

「『計画性がない』やつって思ってきたけど、『直感的な鋭さ』があるから(論理性優位な)人には考えつかないようなアイデア出せるよなぁ。」

等々、その他いくつかの欠点はすべて長所の裏返しと思えたそうだ。

多分これを読んだ人は、「ああ、あの手法ね」と何等かのスキル用語を思い浮かべたのではないかと思う。しかし、田近さんはこのことを心理系の専門用語を使わずに、自分の人生のストーリーとして語ってくれたので、聞いている側にも自然と自己探求を促す効果があったと思う。

やたら“用語”とかフレームワークとかを使いたがるプロ講師等にはない“素”の良さだね。「素人」ってそういう意味?!と妙に合点。

さて、欠点の指摘はなるべくやめて、相手の個性を長所として見る・・・。
いいよね。しかし、これですべてはうまくいきましたとさ・・・にならなかったんだ。

確かに相手はまた輝きを取り戻していった。ぎくしゃくした感覚もなくなって笑顔が戻った。だけど、今度はなんだか自分が不全感を感じる・・・。

これじゃ、ただの我慢じゃねーか(笑)。
我慢だから、ときどき圧力がたまって暴発もする。ぎゃっ。

ここでグッと自己探求が深まった・・・その結果が

言わない決意(覚悟) →  言わない勇気

というサブタイトルにもなった核心部分につながっていく。

この言葉の意味を田近さんが体験した通りに僕の言葉で再現できる自信はない。だけど、僕が受け取った意味はこうだ。

「我慢」というのはやらされ感と同じで無理に自分に強いている意識。

そんなんじゃなくて、自分の得意としている「覚悟を決める→継続する」でいこうと田近さんはとらえ方を変えた。若い頃から、毎日腕立て伏せをやると決めたら1日も休まず病気の時も欠かさずやるくらい強い決め(覚悟)を持てるのが自分の良さだという自覚があるので、我慢じゃなくて「決め」でいこう!

えっ、「決め」って自分への強制じゃないの?
これってただ言葉を言い換えただけじゃないの?
それで否定的な感情を持たないようにできるの?

などと疑問が湧く人もいるだろうと思う。

でも、僕は了解した。受け入れたんだなあって。田近さんは実際「受けいれる」は自分にとってキーワードだとおっしゃった。

「言わない決意(覚悟)」をサブタイトルにするくらいなので、ここはこの3時間のワークショップの肝だったと思う。だが、どうやったら「受け入れる」ことができるのか、そして「決め」を持つことができるのか。自分の人生における似たような体験を思い出して、多分それと同じようなことなのかなと想像することはできるが、田近さんに代わって説明することはできない。田近さんが使った言葉は、

“自分の生き方として それをやると決める。”

それが我慢でないことをより良くあらわす言葉として、「勇気」という言葉がしっくりきたそうで、「言わない勇気」というのがたどりついた表現。

この勇気をもってからは、また見えてくるものが変化したそうだ。まだ完ぺきでなくても、こちらの希望に沿う努力をしてくれていることが見えてきたり、今までやってくれなかったことをしてくれる「例外」が見つかったり、そういう努力の成果が少しづつ進歩しているのがわかったり・・・。

ここで、稀勢の里の父親の発言が引用された。彼が横綱になるまでには何回ものつまづきがあった。マスコミは「またダメか」と批判的なだけの論調だったけど、父親は「息子は負けた中でも少しづつ進歩している」と言い続けたそうだ。それはなぐさめではなく、大切な息子が大事にして いることを応援する肉親の目だからこそ見えた、小さいけど前向きな違いだったのだろう。田近さんは、「(批判的なことを)言わない勇気」を持ってから、逆に家族のそうした小さな違いが見えるようになったとのこと。

相手に関心を持って丁寧に対応する。

まさに!

田近さんは、自分自身へのOKメッセージをとても大事にしていることを最後に語って、ワークショップを締めくくった。

ある時点で、自分に対してもっともソリューションフォーカスしていないかもしれないと自覚した田近さんは、自分が欠点と思ってしまっていることをリストアップして、それの裏返しである長所を自覚した。そしてそんな自分を認めた上で、その自分を丁寧に扱ってあげるための問いかけを自分自身に対してした。

「自分は何がしたいのか?」

「自分は今 ここちよい と感じているか?」

「自分の身体をいたわっているか? 負荷をかけすぎていないか?」

「自分に過度の期待をしていないか?」

「朝一番と寝る前にリセットしているか?」

「身近な人たちに“ありがとう”をたくさん言えてるか?」

「自分自身に“ありがとう”を言っているか?」

これらの自問シリーズの説明の中で、僕にとって一番印象深かったのは「自分に過度の期待をしていないか?」のところで紹介された明石家さんまのエピソード。

TV番組の中で「落ち込むことはありますか?」という質問に対してのさんま師匠の答えは、「ないっ!だって自分に全然期待してないもん。落ち込むのは自分に期待し過ぎとるからやぁ。」

等身大でいこうという想いが気持ちよく高まって終了した3時間だった。

参加者の皆さんそれぞれにとって、印象に残ったこと、想いが及んだこと、影響を受けたこと等は違うと思うが、やはり生き方ベースでの体験談は考え方に賛成か反対かと関係なく、自分を振り返らせてくれたことは確かだと思う。

田近さん、本当にありがとうございました!

田近氏 ワークショップの様子
SFアカデミア
posted by 株式会社ソリューションフォーカス at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー/ワークショップ レポート

2017年03月02日

「SFアーティストクラブ」新年度会員募集

「SFアーティストクラブ」新年度会員募集中!!

こんにちは、ソリューションフォーカスの青木です。まだまだ寒さが厳しい日もありますが、春らしさが日に日に増してきましたね♫

"SF inside" Day 2017における「共有事例」の募集は2月一杯で締め切らせていただき、10件のご応募がありました。ご応募くださった皆様、ありがとうございます!!今月中にプログラムとして組み上げて皆様にお知らせする予定です。今年も有意義な大会となること間違いなしです。どうぞお楽しみに!

さて、今号のSFニュースでお知らせしたいのは、「SFアーティストクラブ」の新入会員募集についてです。

SF活用の現場では必ずそこに関わる人の個性や知恵が創造的に活かされます。そういった自分なりの工夫をすることを楽しんでいる人が、お互いの実践体験をいつでも安心してシェアできる場を持つことを目的とした会員制度が「SFアーティストクラブ」です。

会員の特典は以下の3つです:
  1. 会員限定Facebookグループへの登録
  2. 会員専用のメーリングリストへの登録
  3. 「SFアカデミア」プログラム 会員割引

オンラインでの交流が中心ですので、居住地がどこであってもSF仲間との交流が可能です。年会費は6,000円ですが、その半額分のSFアカデミア・プログラム参加割引が受けられますから、実質 3,000円となります。

◆ご興味がある方は、下記サイトにて、詳しい内容をご確認ください。
http://www.sf-academia.jp/program/service.php

◆会員登録条件・会員規約等:
http://www.sf-academia.jp/program/regist.php

◆お申込はこちらから:
http://www.sf-academia.jp/registration/reg_form.php

皆様のご参加をお待ち申し上げます♪

SFアカデミア 青木安輝
posted by 株式会社ソリューションフォーカス at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | SFアカデミアからのお知らせ
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